2007年02月27日

Kバレエ『白鳥の湖』その2♪

楽日のヴィヴィアナ@オデット、荒井@オディール、熊川@王子も観ちゃいました(^_^;)

お目当ては荒井さん。前回の白鳥のツアーの時にとても荒井さんのオディールの評判が良くて…なのに私は観れなかったので、ついつい誘惑に負けて…。

久々の熊川@王子の登場。芳賀@王子のようなスラッとした印象はないものの、やはり強烈なオーラを放って登場してくるのよね〜。年齢からいっても落ち着いてきたから、こういう王子もアリかな?という貫禄は充分にあるかも。

そしてヴィヴィ@オデットは…登場した瞬間からもう不幸のどん底…としか思えないくらいの暗さ、重い運命を背負っての登場。本当に女優だわ。目の奥もメチャメチャ暗い…。ともすれば、やりすぎなくらいだけど…白鳥の湖って、良く考えたら絶対にありえない奇想天外な物語だから、これくらいドップリ演技しないと感情移入できないのかも。

そして、熊川@王子とのパートナーシップも抜群で…情緒豊かに歌い上げるように表現していきます。あと一瞬でも熊川さんの差し伸べる腕が遅かったら…絶対に倒れてしまうというギリギリとのころまで引っ張って引っ張って…と、まるでメロドラマのような踊り(笑)

かなりねっとりした、芝居がかった踊りでしたが、大変感動的でした。こういうサポートは信頼関係がないとなかなか出来るものではないのでは? さすがに長年パートナーを組んできただけのことはあるなと。久々に2幕で涙が滲んできて仕方がなかったです。

すごくいい舞台だわぁ〜と感激しながら…この後、誰も失敗しないでね〜! 頑張ってよ〜! となぜか観客である私が意気込んで迎えた3幕…そこには大荒れの第3幕が待っていたのでした(T_T)

物語の展開のテンポの良さが信条の第3幕も滑り出しは好調でした。荒井@オディールも妖艶かつ小気味いい踊りで、弥が上にも盛り上がりを見せ…荒井@オディールは自分の魅力に王子が落ちないわけがない! さぁ〜早く私に愛を誓いなさい! とばかりに王子に迫ります(^_^) そしてオデットの弱々しいシルエットが浮かび上がると、今度はそれをかき消し…か弱い私を早く守ってぇ〜。可哀想そうな白鳥@オデットなのよ〜、とまたまた迫る。なかなか外連味たっぷりに演じて魅せてくれます。

2幕のメロドラマ風にはこれくらいの押しの強さがちょうど釣り合いが取れて良いじゃない!!この振付の良さや意味をよく理解した上で踊ってるのが良くわかります♪

そして、王子&オディールのパ・ド・ドゥ。すごく良い。熊川さんも荒井さんも水を得た魚のように自由に踊れてる感じ。そして圧巻は荒井さんの長時間一人バランス…すごいすごい♪
初日だったか、ヴィヴィ@オディールの時にもすごく長い時間バランスを保った、と聞いていたけど荒井さんも負けてはいない!

昔、ヴィヴィ@オーロラのローズアダージョの時、4人目の王子の手も取らずに長〜いバランスを保ったときのことを思い出しました。でもあの時のオーロラでは、ちょっとやりすぎ?の感が否めなかったけど…役柄がオディールなので下品には映らず、拍手喝采〜!

そして、荒井@オディールのソロ。なんかどんどん曲のテンポが速くなってくるような…よくこんなに早い曲にこの振付を合わせられるなぁ、荒井さん。凄いぞ〜!あっぱれ! しかも途中のタメなどもキチンと作ってるしね。

そして、王子のソロ…あれだけオディールにいいとこ持ってかれては黙っちゃいないのが熊川@王子。さぁて、得意の跳躍&回転…行くぞ〜! と気負い過ぎたのか? はたまたオケの演奏が速過ぎたのか…とにかくなんか曲と合わずに…顔が怒ってる(^_^;)

あれっ? 確かに今、オケに文句言った? 舞台上から(笑)
でも当然そのまま曲は進み…自分も跳んだけど…とうとう跳ぶの止めて歩いた…2、3歩…(^_^;) でもすぐに気を取り直して続きを踊りだしたから、ま〜いいようなものの…ソロが終わってもオケor指揮者への怒りは消えないようにお見受けしました。

何事もなかったかのように再び荒井さんが登場し、32回フェッテを難なくこなし…さて、熊川さんもいつも以上に速く多くグルグルと回ってそれはそれは凄まじかったです!

そして、オディールに愛を誓ってしまい…荒井@オディールがバラの花束を投げ散らかしその場を去り…オロオロする王子&お后様をあざ笑うかのようにロットバルトが走り回り、走り去っていく…というところで…キャシディ@ロットバルトは転んでしまうのでした。珍しい〜。たぶん滑ったんだと思うけど、その後普通に踊ってたから怪我はなかったと思う、良かった〜。
…こうして波乱の3幕は幕を閉じました。

4幕の最初のあたり…オケがなんか変でした。あまりオーケストラについて詳しくはないのですが、なんかのパートがはしりすぎて他のパートと合わなくてギクシャクした音になって…これがもうしばらく続いたらきっと、曲はメチャメチャで成り立たなかっただろうと思われます。

持ち直したあたりで荒井@オディールが出てきて、早くオデットの泣きっ面が見たいわ!とでもいうように白鳥@コールドを従えて踊ります。そしてヴィヴィ@オデットが登場し、泣きながら他の白鳥に我が身に降りかかった更なる悲劇について語り…もう死んじゃう!!と嘆き悲しみます。

そこへオディールが、「王子は私に愛を誓ったのよ!」ハハハ…と勝ち誇り、オデットは更に悲嘆にくれます…。

この2人のメリハリも非常にバランス良く、同じくらいの背格好で…動揺しているように小刻みに弱々しく翼を表現するヴィヴィと、しなやかで柔らかなアームスで、機敏に強く翼を表現する荒井さん、とても良かったです。

ラストは熊川@王子が出てきて許しを請い、二人の愛を誓いながらもロットバルト&オディールから逃れられないから死を選ぶ…。

この“死を選びます”と言い放つところは、いままでになくキッパリと強く王子を見据えていうオデットが悲しみを誘いました。そして…王子も後を追います。

2人の愛の強さに圧倒されてロットバルト&オディールも滅びます。はぁ〜めでたし、めでたし♪

物語自体もドラマチックでしたが、舞台そのものも感動したり、ビックリしたり…と忙しく、それ自体もドラマチックで…あの後、オケはどうなったんだろう…などと考えながら友人達と日本酒を飲んでパァ〜っとやって帰りました(笑)
posted by 放蕩主婦 at 14:53| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | バレエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
またまた出てきちゃいました(笑)
放蕩主婦さんもご覧になっていたのですね!

実は都さん以外、熊川王子の日で一番観たかったのがこの組み合わせでした!前回のツアーでヴィヴィ@オデット、荒井さん@オディールを別々に観ていた私はこの組み合わせが観たくて観たくて・・・そしてやはり期待を裏切らないお二人でしたわ!
「白鳥」は全幕バレエの中でも特に好きな演目です。2幕の哀しさ切なさと3幕の盛り上がりの興奮、この対照的な感情を味わえるところが病みつきになるのかもしれません。そしてこの二人はそれを思いっきり演じて踊りきってくれました。

もちろんそこに熊川王子がいたから・・・というのもとっても大切な要素です。舞台の上で光り輝く王子〜という感じで多少ファン心理という贔屓目はあるでしょうが、もの凄いオーラでした!
王子がこんなに似合うようになったのね〜と感慨深く観ていたら・・・
やはり3幕のソロの最後、びっくりというかあっけにとられて何が何だかわからず・・・舞台袖に引っ込む前の王子のお顔は怒りよりも呆れるという感じにお見受け致しました(涙)
せっかくの専属オケなのに「なんじゃこりゃ〜っ!」とツッコミを入れたくなりました。

しかしその後が凄かった(涙)
荒井オディールのグランフェッテも熊川王子の高速回転もいつも以上に素晴らしく会場を大いに沸かせてくれましたよね!
でも私の動揺はなかなか治まらず、せっかくの3幕の盛り上がりがちょっと不完全燃焼に終わり残念でした。
なので、舞台後はこちらはビールを飲みながら盛り上がらせて頂きました(笑)

しかし、そう言いつつも熊川版Kバレエの「白鳥」は良いですね。バレエ好きの友人でも「白鳥」は途中で眠くなるとか飽きてくるという人もいますが、Kバレエのはテンポよくお話が進みますし、なんと言ってもセットや衣装が豪華できれい!そして一人一人のダンサー(コールドでも)それぞれが細かく演じているので観客を見事に引き込んでくれます。
そしてなんだかんだと言いながら、やはり熊川バレエにはまってしまうのでした。

Posted by レイン at 2007年02月27日 20:57
本当になんかウソみたいに絶頂からどん底までいろいろと観れた舞台でした(^^;)
まーこういうのがあるから生の舞台を見るのは面白いのでしょうが…。それにしてもかなりの自由人ですよね、熊川さん(^^;)

コールドも良くはなって来てますが…もっと定着率を高めて精度を上げていって欲しいものです。

そして今後も舞台全体で私達観客を楽しませてもらいたいですね〜。
Posted by 放蕩主婦 at 2007年02月28日 09:58
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