2007年05月12日

熊川哲也 Kバレエカンパニー『 海賊 』♪

Kバレエカンパニーの新プロダクション 『 海賊 』 の初日を東京文化会館で観て来ました♪

           k-ballet_kaizoku.jpg


今まで何度か観た『海賊』のイメージとはかなり違った印象でしたが、私はとっても楽しく…面白い舞台でした(^-^)v

キャストの下からはあらすじと感想が入り混じっているので…ラストシーンとかをまっさらな気持ちで見たい!という方は読まないでくださいね〜(^_^)


【キャスト】****************************

メドーラ…吉田都
コンラッド…スチュアート・キャシディ
アリ…熊川哲也
グルナーラ…松岡梨絵
ランケデム…輪島拓也
ビルバント…ビャンバ・バッドボルト
サイード パシャ…イアン・ウェッブ

*****************************************

幕が上がると、地図と船などが描かれている幕が…。これから始まる冒険活劇?の始まりを予感させられ…ワクワク♪ しばらくすると照明がサーチライトのように照らす…いい演出効果だな〜と思っていると…

紗幕が透けて奥には…海賊たちが勇ましく海を渡っている様子が浮かび上がってきます(^_^)

そして大きな海賊船が登場!!獲物の商船を見つけて相手の船から宝物を奪い取る…勝利に酔いしれる間もなく、突然の嵐に遭って難破してしまう…。

大きな海賊船から、隣接した商船に実際に乗り移ったり、大きな刀で戦ったりと…出だしから大活躍のアリ@熊川の姿が…。船の先端を歩いたりするので落ちたりしないかとちょっとヒヤヒヤ。コンラッド@キャシディも相変わらず、立ち姿そのものがカッコイイ♪

ここまでがプロローグで、ここから1幕に。

場面が変わり、コンラッド、アリ、ビルバントらが浜に打ち上げられている。すぐに目を覚ますアリ、ビルバントと違いコンラッドはどこか痛めたらしくなかなか目覚めない。

そこへ、グルナーラを含めた少女たちがやってきて、踊り始める。周りの少女たちはごく薄いブルーの衣装。グルナーラ@松岡はピンク色の衣装で美しさが際立つ。プリンシパルになったこともあり、初日から堂々とした踊りで危なげなし。

少し遅れて、メドーラが登場!ブルーの衣装を身にまとった…都さんのオーラはやはり格段と違う。正確なステップで清楚で凛とした雰囲気がステキ。

アリ、ビルバントに両脇を抱えられたコンラッドをメドーラとグルナーラが介抱する。目覚めたコンラッドはメドーラをひと目見てその美しさに惹かれ恋に落ちる。そして短いけど、ここでメドーラとコンラッドが少し踊るのだが…それがメチャメチャ美しく感動!やはり、元ロイヤルのプリンシパル同士なだけあって、上手いし、その場の雰囲気を一気に引き締め観客の気持ちを鷲掴みするすべを心得てる感じ。

その雰囲気を壊すかのように…奴隷商人のランケデム達がやってくる。手負いの海賊コンラッド達は、岩陰に隠れて様子を見守るがなすすべなく、少女達を連れて行かれてしまう。ランケデム@輪島は、メチャメチャ悪人顔で憎らしく…役柄としては良かったんじゃないかな。

Kバレエの良いところのひとつの、わかりやすい物語展開は今回も健在で、勧善懲悪がハッキリしていて楽しかった。

場面が変わって、金持ちだけが集まる秘密の奴隷市場。競売が始まる前に物乞いの男女の踊り。小林絹恵ちゃんと、アレクサンドル・ブーベル。絹恵ちゃんはこういう役がハマリ役になってるな〜。くるみ割りの時の中国の踊りみたいな感じ。今回のはコミカルで少々色っぽく、可愛くて上手いよね〜。アレクサンドルも相変わらず切れが良く、こういう踊りが一つ入るとアクセントになって盛り上がるよね。

そこへ、ランケデム達が少女達を連れて帰ってくる。金持ち達…特に並外れた金持ちのサイードパシャ@イアン・ウェッブがグルナーラ@松岡を気に入って他の金持ち達と競り合って、まんまとグルナーラを手に入れる。

パシャ@イアンもとても上手い。よ〜く見ないとあれがイアン?というくらい太っちょのお金持ちに変身しているのだが(^^;) やはりこういう味はなかなか日本人には出しにくい。

自分のものとなったグルナーラの首飾りをまるで戦利品とでも言うようにもぎ取って (…と、たぶんなるであろう場面では首飾りが外れず(^^;) )そのままグルナーラはパシャの配下のもにパシャのハーレムへ連れて行かれる。

パシャが満足げな顔をしていると、このあと、まだ上等な子がいますよ〜といった風に、ランケデムが隠し玉として出してきたのがメドーラ@都。

この競売が始まろうとする時、実はすでにコンラッド等はこの奴隷市場に潜入していた。コンラッドは別の客から奪った服を着て顔を隠し、競売に加わっていた。

ひと目でメドーラを気に入ったパシャは金の力に物を言わせ…メドーラをも落札する。が、コンラッド等はメドーラを奪回するために正体を現し、大乱闘の末、メドーラを連れて行く。乱闘の途中、メドーラはパシャが手に持っていた、姉・グルナーラの首飾りを見つけ、それも取り返して去って行く。

そして2幕の洞窟の場面に。洞窟のセットはとても美しかったです。

海賊の仲間達が船の修復作業に疲れ果て寝ているところに、コンラッド、ビルバント、アリ等が少女達やメドーラを連れて帰ってくる。一同は喜び、踊り華やかな宴となる。

アリを中心とした海賊達の男っぽい踊りもステキだったし、少女達の踊りを見ても、全体的に上手くなったなぁ〜と感心しました…特に、女性3名のパ・ド・トロワの東野泰子、長田佳世、樋口ゆりの3名はなかなかキレイに揃っていて良かったです。

しかしそれ以上に、この2幕1場では、アリとメドーラとコンラッドのパ・ド・トロワの感動ときたら…涙が出るほど美しくて感動しました。圧巻でした。ソロもそれぞれが素晴らしく…アリ@熊川は、ほとんど出ずっぱりの状態だったのに、疲れも見せずに回転の切れと跳躍のすごさは健在。メドーラ@都も、本当に楽しそうに歌うように踊っていて…彼女の精神の表れなのか“清潔”な踊りなんだよね〜。変なしなを作るようなこともなく、媚を売るようなことも無い踊り。コンラッド@キャシディは、回転などは若干軸がずれたりするのだが、存在そのものが惹きつけられる迫力があり、スターなんだなぁ〜と。

そして、コンラッド、メドーラが2人きりになった時の踊りも、優雅で美しく…大きなキャシディの中で楚々とした都さんが恋をしている少女の瞳で踊っている様子、キャシディが都さんを見る優しそうな眼差し…踊りは言うまでも無く、それ以外の様子すべてが本当の恋人達のようで…ずっとこの幸せな風景を見ていたい、と思ってしまうほど…。

宴のあと…少女達から家に帰りたいとの申し出を快く許そうとしたコンラッドにビルバントは不満を表し、コンラッドに刃向かったのだがあっけなく力で押さえつけられ、それを根に持ったビルバントは捕らえておいたランケデムと結託し、数名の海賊をも仲間に引き入れ…コンラッドを狙う。

あたりの様子がおかしいことに気づいたコンラッドが付近を見て回るようにアリに命じ、アリがその場を離れた隙に、裏切った海賊にコンラッドは眠らされ、顔を隠したビルバントとランケデムはメドーラをさらおうとする。抵抗を試みたものの、メドーラは再びパシャのハーレムに連れて行かれてしまう。

その場に戻ったアリと仲間の海賊達でメドーラを取り返しに向かう。しかし、裏切ったはずのビルバントはメドーラに腕を切り付けられ、ランケデム達に置いていかれていた。そのため、ビルバントは自分はランケデムを静止しようと戦って腕に傷を負った…とウソを言い仲間を装い、コンラッド、アリ等とともにパシャのハーレムへ向かう。

ハーレムで…パシャは水タバコを吸って幻想を見ていて、その中では美女達が優雅に踊っていた。そして夢から覚めグルナーラを呼びつけるが、グルナーラは依然として心を開こうとはしない。そんな中、ランケデムがメドーラを連れてやってくる。

久々のグルナーラ、メドーラ姉妹の対面。

そして、コンラッド等が乗り込んできて激しい戦いになるが…最後にはコンラッド等が戦いを征する事となる。ビルバントは自分の裏切りが発覚することを恐れ、ランケデムを刺し殺してしまう。そして、めでたしめでたし…となるところだが、メドーラがビルバントの腕の傷を発見し、自分を襲ったのはビルバントだとコンラッドに告げる。コンラッドはナイフを手に取り殺そうとするが…思いとどまりメドーラとともにその場を去っていこうとする、がしかし…。

ビルバントは銃でコンラッドを狙う。それに気づいたアリがコンラッドをかばい、代わりに銃弾に倒れる。アリに駆け寄るコンラッド…ついに怒りが爆発し、コンラッドがビルバントを銃で撃ってしまう。

最後は、海賊船でコンラッドとメドーラが新たな航海に出る…という美しい場面で幕となります(^_^)v

全体的に、筋書きは今まで見た海賊と大差は無いようでしたが、楽曲はだいぶ違っていたような気がしました。あまり、クラシックには詳しくないので…この曲が…とかの説明は出来ないのですが(^_^;)

軸になっていたのは、コンラッドに何時如何なる時にも忠実なアリの姿、メドーラとグルナーラの姉妹の絆などで、コンラッドのことを好きなメドーラに片思いをする身分違いのアリ…というような悲哀を感じはしなかったです。

重要な役どころの、ビルバントのビャンバ・バッドボルトというダンサーは初めて見ましたが…なかなかいい味を出していて切れのある動きでした!

全体としては、ものすごく面白い舞台でした。そしてKバレエに入ってからいくつかの演目に出演している都さんですが、その中では…私はこの海賊の都さんが今のところ一番好きです。
残念ながら、そのいくつかの中に「くるみ」は入っていません。都さんの金平糖の精は見れていないので…。





posted by 放蕩主婦 at 13:10| 東京 ☀| Comment(10) | TrackBack(2) | バレエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。こちらにもお邪魔しました。すごく丁寧な説明に、またまたあの日の興奮がよみがえってきました〜!また観たくて、うずうず…。
Posted by あじ at 2007年05月14日 22:53
「海賊」初日観にいったんですね〜ヽ(=´▽`=)ノ
私は「海賊」って1度しか観たことないし、有名なパドドゥやヴァリエーションくらいしか知らないからあまり興味のある演目ではなかったんだけど、Kの舞台は楽しめそうだね。
きっと舞台装置も超豪華でKらしいんでしょうね〜。

放蕩主婦さんの舞台のあらすじや感想はとっても分かりやすいし、読んでから観にいくの結構好き(笑)頼りにしてま〜す♪
私は23日のオーチャード観にいってます。楽しみ^^

Posted by yukipi at 2007年05月15日 01:45
あじさん、いらっしゃい♪
なんだかねぇ〜文章がまとまらなくって…お恥ずかしい(^^;
思い返すと、バレエっぽくなかったような…とか、おいおいそれはないよなぁ〜みたいな箇所も蘇ってくるけど、やっぱり全体的には面白かったですよね〜。
Posted by 放蕩主婦 at 2007年05月15日 10:57
yukipiさん、お久しぶり〜♪
専業主婦はいかがですか?

私も、舞台はレニングラードくらいかな〜?DVDは、ABT、キーロフを見てます。

Kバレエのアリは、ルジ様のような悲哀を感じるアリではなかったけど楽しめましたよ〜。

舞台装置も大掛りで…海賊船など大きなものが出てきたけど、リアルさを追求するあまり逆に船のスピード感なんかは出てなかったんだよね〜セットだから仕方ないけどネ…。

実は…23日、私も行きます(笑)
Posted by 放蕩主婦 at 2007年05月15日 11:08
お友達のブログに書いてあったんだけど、15日の札幌公演で、1幕で熊川クンが怪我をして2幕からアリ役を橋本クンが踊ったとか...。知ってました〜???
来週23日までに復活するかしら(><)
わたし的には都さんがメインとはいえ、やっぱり熊川クンも観たいもんね〜。
こういう事があるのを想定して、やっぱり初日を観るべきなのかしらん^^;
復活を祈るのみです。
Posted by yukipi at 2007年05月17日 10:02
yukipiさん、こんにちは。
そうなんですよ〜。札幌公演当日に観に行った友人から聞きました。
ただ…正確な情報が入るまで書きたくなかったもので…。再度、聞いたところによると今日の1時に会見を開くそうです。ちょっと深刻みたいですね。たぶん23日は無理なんじゃないかと思ってます。

札幌での代役の橋本君も、切れがあっていい踊りをしますよ! 私は期待してます♪

怪我はダンサーには付き物なので、気を落とさずにじっくり治して…また再び元気溌剌な熊川さんの踊りを見せて欲しいですね。くれぐれも、復帰の日時をあせって誤ることなく本当に良くなってから舞台に立って欲しいです♪

初日に取ったからといっていいとは限らないし…(^^; 難しいですね〜。舞台は生ものだから…いい舞台にめぐり合っても、良くない舞台に当っちゃっても…これも運。
そこが面白くもあるんだけど…。

yukipiさん、一緒に回復を祈りましょう!!
Posted by 放蕩主婦 at 2007年05月17日 10:20
こんにちは。そうなんですよね、熊川さん怪我!だなんて!…かなりショックでしたが、逆に少し休養したほうがいいよサインだったのでしょうか。しっかり休養+治療に専念してまたあの華麗なジャンプなどなど見たいなと思います。次のドンキまでには復活されるか、心配です。。
Posted by あじ at 2007年05月18日 18:00
こんばんは〜。
放蕩主婦さんも初日に見に行かれたんですね。楽しかったですね〜♪
都さんとキャシディと熊川さんのパ・ド・ドゥ、本当に夢のような時間でした。その後の都さんとキャシディのシーンも素敵。キャシディは、踊りはちょっと本調子ではないかな?と私も思ったんですが、か〜なり格好良くて大満足でした。
熊川さんが怪我をされたのは本当にショック…。一日も早く元気になってほしいですね、、、。
Posted by uno at 2007年05月19日 00:28
あじさん、こんにちは。
昨日、Kバレエの公式サイトで熊川さんの記者会見の模様が動画で見れるようになったので、見てみましたが…思ったよりも元気そうで回復も早そうな感じが…。
ドンキにも回復が早ければチョイ役でも出演したいと意欲的に語っていらっしゃいました(^^) なんかホッとしました♪
Posted by 放蕩主婦 at 2007年05月19日 17:01
unoさん、こんにちは。
本当に楽しい舞台でしたね。
バレエっぽくないくらい、ただただ物語りに引き込まれて…。
あんなに面白い舞台ならば、熊川さんがお休みでも見る価値アリですね。
熊川さんはご自分の作り上げた舞台に出られないということに、悔しさもあると思いますが…。
早く回復して…海賊の再演を! なんて…ちょっと気が早いかな〜(笑)
Posted by 放蕩主婦 at 2007年05月19日 17:05
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K-BALLET COMPANY『海賊』5月11日
Excerpt: K-BALLET COMPANY『海賊』初日に行ってまいりました。私自身、『海賊』を全幕で見るのは2回目。映像も持っていません。なので、他と比べて熊川版がどうのこうのとあまり言えないんですが、大筋では..
Weblog: 球面三角
Tracked: 2007-05-19 00:12

Kバレエカンパニー『海賊』(5/31神戸)
Excerpt: 見てきました熊川版『海賊』!! 舞台を見た感想を二言で言うと・・・まず、こうきたか・・・そして、哲也さんのばかやろぉ〜!!って感じでしょうか(笑)ちなみにキャストは、メドーラ 吉田都コンラッド S.キ..
Weblog: バレエ日記
Tracked: 2007-06-01 23:47
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