2007年07月20日

Kバレエカンパニー『ドン・キホーテ』♪

Kバレエカンパニーの『ドン・キホーテ』が始まりました。今回は6日間7回公演という短期間の公演です。会場は、新国立劇場。

早い段階で熊川さんの降板がわかっていたけれど、代役を含め…かなり魅力的なキャスティングで絞りきれず…数回足を運ぶことに(^_^;)

【17日キャスト】
キトリ…吉田都
バジル…スチュアート・キャシディ
メルセデス…樋口ゆり
エスパーダ…宮尾俊太郎

初日は、幕開けからどうもオーケストラの調子が良くないって言うか…なんかもたついた印象。そのせいか、いつものことか? 1幕目は幕開けからなんだかバタついていて全体のまとまりが良くない。スペインの町の雑踏…っていうざわつきではなく、なんていうのか落ち着いてないんだな、舞台全体が。

プロのバレエ団としては初日から完全なものを魅せなくてはならないのは当然なんだろうけど、Kバレエってどうも初日の出来が悪いことが多い(^^;) そろそろ、このあたりもどうにかしなくてはダメなんじゃない?

等と考えていると…キトリ登場!!
またまた別格のキトリ@都♪ 可愛くて見ているこちらがウキウキしてくるようで一気に舞台に引き込まれる。Kバレエのキトリの衣装って渋いピンク赤…赤ぶどう色?なので、華のないダンサーだと一瞬、街娘と区別がつかないんだよね(^^;)

この日の都さん、キトリという役柄のせいもあるけど、元気溌剌で見るからに調子が良さそう!否が応でも期待が膨らむ!

そして…バジル@キャシディが登場!! ひゃ〜男前(^0^)/
ある時は、お爺さんだったり、鳥の化け物だったり魔法使いだったりするけど…やっぱりキャシディってカッコイイ♪

キトリとバジルの恋の鞘当ても、この2人だと子供っぽさがなくて、わかっていながら楽しんでやってる…ちょっと大人な恋人同士って感じ。

片手リフトで頭上高く持ち上げられた都さんの、あのピンと身体に1本通ってる芯は一体何なの? あんなにキレイな片手リフト見たことないって言うくらいに見事。惚れ惚れ〜(*´ェ`*)ポッ

そして…ソロの高速フェッテ、すんごい♪ 微動だにしない軸…。軸を作るとあんなに地面と友達のように動かないのに、ジャンプすると今度は羽が生えてるかのごとくフワッと軽く重力を感じさせない。吉田都さんは一体毎日どんな鍛錬をなさってるんでしょうか。日々の努力…頭が下がります。
そして何よりこの日に感じたのは、役作りを超えてご本人が楽しそうに踊ってくださったこと。この日、都さん貴女を見れて、私は幸せでした♪

キャシディは、ソロではふらつきもあったけれど…それでもやはり素晴らしいプリンシパルです。ふらつくのに危なさは感じず、品があって落ち着きがあって何より美しい。魅せ方を知ってるって感じ。

そして…今回の舞台でも天下一品のドン・キホーテを演じてくれたルーク・ヘイドン。本当に上手い!! 私の中では、ドン・キホーテといえば、すでにこの人が頭に浮かぶくらいに適役。可笑しくちょっぴり切なく演じてくれます。

そして相棒のサンチョ・パンサはピエトロ・ペリッチア。この人のボケぶりにもいつも笑わせてもらってます。でも、3幕での踊りの身軽さは絶品。お腹にあんなに詰め物してるのに、よく跳べるよな〜といつも感心してます。

で、今回のガマーシュは、サー・アンソニー・ダウエル。ガマーシュをやってもめちゃくちゃ品がいい(^_^) 品が良いのに面白い。ステップも軽快だし、脚もキレイだし。ちょっとカマっぽい演技も、お金持ちで世間知らずでひ弱な彼のイメージを膨らませてくれる。どんなに端っこにいて、自分が見られていないであろう時にも…必ず小ネタを披露している、う〜ん、お茶目さん(^^;) けっこう私のような人間が見てるのよね、その場面を。だから、また、ついつい見ちゃう(笑)

こういうゲストでKバレエの舞台ってちょっとランク上がっちゃうんだよね。

そして、この日の花売り娘は…長田佳世ちゃんと、東野泰子さん。長田さんはすごく良くて…軽やかで伸びやかで輝いてました。一方、東野さんは…調子が悪かったのか?切れもなくなんとなく雑な感じの踊りで、いつもの東野さんらしくなかったようでした。ちょっと残念。

エスパーダの宮尾俊太郎くん。1幕で出て来た時は…気迫だけが先行しているように見えてちょっと笑っちゃいました(^^;) しかも緊張してたのか、マントの持ち方が…なんていうのか…ぎゅうぎゅう持ちすぎてて、振付でマントを翻すところでも持ち手の部分が多すぎて翻る部分がホンのわずかで…(笑) 正直言ってせっかく長身&イケメンの彼なのにあまりカッチョ良くなかった。まー3幕では落ち着きを取り戻して、かっこよく見えてきましたけどネ。頑張れ〜俊ちゃん♪

そして、メルセデスの樋口さん。う〜ん、もっと艶っぽく色っぽくないと…他の街娘達とごっちゃになってつまらない役に。この役が似合わないのか?自分からガンガン魅せるって感じで踊らないと…という感じ。ただソツなく振りをこなすだけだとね〜観ている方も飽きちゃうし。ちょっと残念。

カーテンコールでは、ほぼスタオベって言うくらいに盛り上がったのは…言うまでもなく、都&キャシディの実力でしょうね。

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【19日キャスト】
キトリ…康村和恵
バジル…清水健太
エスパーダ…宮尾俊太郎
メルセデス…中村祥子

この日のバジルは、当初予定の橋本直樹くんから清水健太くんに急遽変更になった。清水くんの踊りははたしてどうなんでしょう。期待とドキドキが入り混じって幕が上がる。

康村@キトリ…登場がフワリと軽い。主役としてのオーラも感じる良い出だし。彼女の良さは、やはり体の柔らかさと、しなやかなバネであろう。出だしから好調に伸びやかに舞う。今回の楽日を最後にしばらく舞台をお休みするという彼女…結婚を機にプライベートを充実させたいってことらしいけど、この日の舞台を見た限りでは、ちょっともったいない感じがしました(^^;) 2幕の幻想の場面のソロでは若干安定感に欠けたけれど、全体を通しては溌剌とした魅力的なキトリを演じてました。

そして注目のバジル@清水も登場。凛とした登場で切れもあって悪くない感じ。テクニックはあるし脚捌きもキレイだし丁寧だし、意外と日本人ダンサーに多いタイプかも。それと、腕がとても長くて腕の動きはエレガントな印象。ちょっとしたミスもなんなく誤魔化せるし…堂々とした舞台マナーで、今までの舞台経験の充実が感じられる。サポートも上手だったし、康村さんとはパートナーシップも良かったです。でも、バジルとしては…ちょっと生真面目なバジルだったかな。見た目もサラリーマンのようなぴしっとした髪型で…(^^;) 3幕のソロではもっと弾けてくれてもいいのに〜と、ちょっと物足りなさを感じました。Kバレエを見続けていると、ちょっとやそっとのテクニック全開の弾けっぷりでは満足できない身体になってしまって…(笑) 清水君は、他の演目でも見てみたいですね。

この日の花売り娘は、副智美さんと白石あゆ美さん。悪いけど全然良くなくて…(涙) 1幕では、バジルを挟んでの短い踊りがあって、その場面が好きなファンは多いと思う。にもかかわらず…3人3様にバラバラだし、切れもなくてぐちゃぐちゃ。白石さんはまだアーティストなのね〜。でもせっかく抜擢されたんだからもっと頑張って欲しかった。今後の健闘を祈ります。

エスパーダ@俊ちゃん。この日は良かったよ〜(^0^) 切れもあって、堂々としてたし。気障な表情を作るのも成功してました。マントも良くキレイに翻ってたし長身を生かした踊りが出来てました♪

メルセデス@中村祥子さんは、もう存在感が違っていて出てきた瞬間に輝いてました。流し目も色っぽくて…。すでに何度も見ているメルセデスの1幕の踊りでは…この踊りってこんなに見応えのある振り付けだったんだぁ〜と再認識してしまうほど! 身長もあるので日本人らしからぬダイナミックな踊りを堪能させていただきました♪ 土曜日のキトリも楽しみです。

ドンキホーテ@ヘイドン&ガマーシュ@ダウエルは、毎日ちょっとづつ違う小ネタで楽しませてくれてて…あれってやっぱアドリヴなんでしょうかね? この日もサンチョ・パンサ@ペリッチアとともに大いに笑わせてくれました(^0^)/


7月19日(土)ソワレの記事は→こちら♪



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posted by 放蕩主婦 at 16:14| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | バレエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
放蕩主婦さん、お疲れ様です!
素晴らしいレポにただただ感心しております!

私は今回初日しか観れなかったのですが、都さんとキャシディのペアで観れてよかったです。都さんの踊りって本当に美しくてうっとりするぐらいきれいです。そして表情豊かなので楽しくて・・・もうさすが!としか言いようがないです。
キャシディも凛々しくてかっこよかったですし、なんと言ってもサポートがきれいでした。
ダウエルはもう完全に別格ですね!あの存在感、踊りのキレイなこと、そして細かい演技・・・もう何をとっても素晴らしい!
日本で観れるなんて本当に幸せです。

まだまだ書きたいことが出てくると思いますので、またお邪魔しますね!
Posted by レイン at 2007年07月20日 18:06
長すぎですよね。このレポ(^^;)
二つに分ければよかったのに…すいません。

本当に素晴らしかったですね。最近、都さんのことをレポするのがイヤになってきちゃいました。あまりに素晴らしすぎて、スゴイとかキレイとかしか言葉が出てこなくて…見たままの情景を伝え得る言葉が凡人の私には思いつかなくて悲しくなるんですもの(^^;) どんな言葉も陳腐に思えるほどに奇跡に近い踊りですよね!? 

ダウエル…やはり一時代を築いた本物のスターは何をやっても様になるし、コメディタッチに崩しても、その立居姿は美しく、見るものの心に響いてきますね。ホント、おっしゃるとおり…日本で見れるなんて幸せすぎ! こういうところもKバレエのいいところだと思ってます。

また語りに来て下さい(^^)
Posted by 放蕩主婦 at 2007年07月20日 18:20
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